南部藩モロラン陣屋遺跡は、江戸時代(1856年)に沿岸警備を命じられた南部藩が駐屯した
場所です。今は当時の建造物は存在しませんが、周囲を囲うように 深さ3m、幅4~5mほどの土
塁が歴史を偲ばせる史跡です。
※ 昭和9年からは、「東蝦夷地南部藩モロエラン陣屋跡」として国が定める史跡として保存管理
されています。
史跡内には、数本のエゾヤマザクラが見頃を迎えています。
史跡の周りの林床は、市内屈指のニリンソウの群生地です。近ごろの 陽気を待ち構えていたかの
ように、一斉に 可憐な花を咲かせ始めています。
オオバナエンレイソウ(大花延齢草)が純白な花を咲かせています。
帰路、道路脇でエゾヤマザクラが花を満開に咲かせていました。自生地の環境が影響するのでし
ょうか、この場所で咲くエゾヤマザクラは毎年、美しい薄紅色の花を咲かせます。
市の中心地から 西の方角に10kmほど離れた郊外、陣屋新橋からの眺望です。エゾヤマザクラ、
イタヤカエデ・キタコブシなどの花と、芽ぶき始めた落葉樹の薄緑、さらに、針葉樹の深緑色などが
織り成す春紅葉の光景です。